わたくしは、元旦は地元の山(展望台がある小山)に行き「御来光」を見に行くのが年中行事です。似た言葉に「御来迎」という言葉があるのはご存じですか?色々調べてみたら「御来光」の意味を勘違いしていることも発覚。一通り整理したので「御来迎」「御来光」の意味と違いについて解説します。
御来光(ごらいこう)とは
「御来光」は、日の出のことを指します。年に一度の初日の出だけを指す言葉ででもなく、山頂から眺める日の出のことでもありません。
あえて日の出との違いを言うならば、その日の出を敬う場合は「御来光」と言います。年に一度の初日の出は縁起がよいもの。また年神さまも日の出とともにやってくると言われています。そんな初日の出を敬い拝みにいくので初日の出のことを「御来光」と呼ぶ人もいます。また登山にて夜通し登った山の山頂から見る日の出も敬う対象なわけです。
御来迎(ごらいごう)とは
そして、次は「御来迎」です。
まず読み方は「ごらいごう」です。
御来迎(ごらいごう)は、高い山の山頂にて足元に霧がかかった状態で背中に太陽の光を受け、自分の影が映し出される状況、さらに光の拡散で自分の影の周りに二次のような輪ができる状態のことを指します。一般的にいうブロッケン現象のことです。阿弥陀仏の背面に光の和(光背)があるのに似た状態です。
御来迎は、いろいろな条件が重ならないと見ることのできない現象で、偶然御来迎に出くわした昔の人は、仏様が現れたと思い歓喜したそうです。
残念ながら、私は御来迎に出会ったことはありません。