一時期は自粛されていた地方議員の「海外派遣」。性懲りもなく、また増えてきていると一部メディアで報道されています。ここで気になるのが、記事の内容をみると「海外出張じゃね?」ということ。なぜ「海外派遣」と呼ぶのでしょうか。違いについて調べてみました。
一般的な「海外出張」「海外派遣」は?
この二つの言葉は一般的に以下の意味になります。
海外出張:
日本国内にある組織に所属し、当該組織の指揮に従って勤務すること
海外派遣:
日本国外にある組織に所属し、当該組織の指揮に従って勤務すること
みたいな感じ。
つまりは組織における籍がどこあるかで「海外出張」と「海外出張」は変わってきます。
でもそうなると「地方議院の海外派遣が増えた」の文章は違和感がありますよね。
地方議員における「海外派遣」とは
地方議員について、もう少し調べてみたらこんなものを見つけました。
地方自治法第100条
第13項 議会は、議案の審査又は当該普通地方公共団体の事務に関する調査のためその他議会において必要があると認めるときは、会議規則の定めるところにより、議員を派遣することができる。
地方議院の出張についても規則が記されているのですが、この中で「派遣」という言葉が使われています。つまり、地方議員において「議員の出張=議員の派遣」というわけです。
その派遣先(=出張先)が海外だから「海外派遣」と故障するんですね。なるほど…。