「喫緊・きっきん」と「近々・きんきん」の2つの言葉、”〇〇の課題について~”などと使ったりしますよね。私も昔は「近々(きんきん)の課題」と発していたのですが、「喫緊(きっきん)」という言葉があることに気が付き、戸惑いったので、日本語としてどちらば正しいのか調べました。
「喫緊・きっきん」の意味
「喫緊」は「吃緊」とも書きます。発音はどちらも「きっきん」です。
辞書によると”差し迫って重要なこと。また、そのさま”とあります。
それにしても「喫」の字が使われていることに違和感を感じませんか。喫といえばタバコです。タバコを吸うことを喫煙と表現することから、煙を吸う⇒口に入れることを意味するイメージがあります。
このイメージに間違いはないのですが、「喫」の字には「身に受ける」という意味もあります。「緊」の字と組み合わせると「差し迫って身に受ける」的なニュアンスになります。なるほど、これなら違和感ないですね。
このように「喫緊・きっきん」には「もうすぐ、何かが起こり対応対処をしたほうがいいこと」という意味になります。
「近々・きんきん」の意味
「近々」は、読み方としては「ちかぢか」とも読みますが、今回が「きんきん」について話します。
辞書によると”近い将来。近いうちに。ちかぢか。”とあります。
つまり「近々・きんきん」は、単純に時間的にごく近い未来のこと意味しています。
「喫緊・きっきん」「近々・きんきん」違いのまとめ
・「近々・きんきん」は、時間的な近い将来を意味する。
・「喫緊・きっきん」は、対処対応が必要なことがもうするあるような場合で使われる。
というわけで
私自身の疑問であった「〇〇の課題ついて~の〇〇は『近々』か『喫緊』か」についての答えは、問題に対する対処について話をする文章なので「喫緊の課題」がより適切である。近々の課題と表現しても意味としてはおかしくないですけどね。