「社長『肝いり』の商品がついに発売される」なんて言い方をまれにしますよね。この「肝いり」の正しい漢字は「肝煎り」「肝入り」どちらでしょうか。
「肝いり」の正しい漢字は「肝煎り」です。
肝煎りの意味は「間に入って熱心に世話を焼くこと」という意味です。
元々は、心が煎られたように、いらいら・やきもきすることなのですが、それが転じて、それほど(煎られたようになるほど)熱心に世話をすることとなりました。なので肝を煎るが正しいです。
また最近では「肝煎り」という言葉の使い道が「それなりに権力のある人のお気に入りで、ごり押しで事をすすめる事や物」を指す場合が多いです。
そういう意味では「お気に入り=肝が入っている」で「肝入り」でも雰囲気は伝わりますよね。
という訳で正式には「肝煎り」ですが、辞書によっては「肝煎り/肝入り」と表現している場合も多く、一概に肝入りが誤りとは言えない時代かもしれません。