「こけら落とし」「かき落とし(柿おとし)」違いは?「こけら」と「かき」は同じ漢字?いいえ!違います!

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オリンピックスタジアムの「こけら落とし」のように新築した建造物を初めて使う場合にこのような表現をしますよね。
この記事にたどり着いた方は、気が付いているんでしょうが、この「こけら」を漢字で書くと「柿(かき)」とほぼ同じです。フォントによっては見分けが付かないほどそっくり!この違いについて調べました。

「こけら落とし」の意味は?

一般的に使われる「こけら落とし」という言葉ですが、この「こけら」というのは、木材などを切ったり削いだりしたときに出る「クズ(屑)」のことです。「おがくず」みたいなものですね。
昔は、新築した建造物は完成したら最後「クズ=こけら」を払い落としてました。この事からその建造物を最初に使う場合に「こけら落とし」と言うようになりました。

 

「こけら」と「かき」の漢字は「柿」?

「こけら」と「かき」を感じで表した場合、似ていますが、正確には別の漢字になります。「かき」も「こけら」もヘンは「木ヘン」ですが、つくり側が異なります。

「かき」の作りは、鍋ふたに「巾」です。市区町村の「市」です。一方「こけら」は、鍋蓋ではなく縦棒は横棒を突き抜けます。丁度「十」のような感じです。

漢字の過去の経緯からいうと、一時期は「かき」も「こけら」も同じ漢字を使う時期があったのですが、現在では元に戻って、別の漢字として扱われています。ただし、パソコン上では「こけら」は環境依存文字で登録されているようですね。

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