テレビで内閣支持率を報道するときに「内閣支持率は40パーセントで、前回より10ポイント下がりました」とか解説されますよね。私自身のこの文章には、いつも違和感を覚え耳に残るのですが「パーセント」と言わず「ポイント」というのはなぜなのでしょうか?違いについて解説します。


とかって表現に違和感ないですか?
「パーセント」で表現すると誤解のもと?「ポイント」を使うと
文頭で上げた文章を例にしてして見てみましょう。
「内閣支持率は40パーセントで、前回より10ポイント下がりました」
という文章なので、内閣支持率の変化は以下のとおりです。
・元々の支持率=50%
・最新の支持率=40%
50%から40%に減った部分を「10%下がった」と表現した場合、
50 - 10 = 40%
ですね。
ただし、次のように別の解釈もできる表現でもあります。
50%から10%減る ⇒ 50の10%(1割)減る ⇒ 5%減る
50 - 5 = 45%
計算式でみるとややこしいですね。
パーセントというものが割合を表現しているものなので「10%下がった」の%の部分を単位として読むか、割合として読むかで、結果が変わってしまいます。
このような誤解を防ぐ意味で、耳慣れない言葉ではありますが、「ポイント」というk鳥羽を使って支持率(パーセント)の増減を表現しています。
「パーセント」は間違い?「ポイント」が正しい?
「パーセント」と「ポイント」の違いは分かって頂けたと思いますが、では「ポイント」を使うのが正しいのかというと、個人的な見解としては悩むところです。
統計の世界では「ポイント」という言葉を使って表現するのは一般的です。
英語でも「percentage point」という表現があります。
また、ニュースでも流れる株価指数の増減をポイントで表したりもします。
よって、厳密な表現として誤っているわけではないのですが、一般的な表現でないのも事実です。専門分野チャンネルのニュースではなく、一般市民が見るような報道の文章に「ポイント」を用いるのはいかがなものでしょうか。文頭にも書きましたが、毎回違和感を覚えながら聞いています。多分、多くの視聴者が違和感を感じながらも、理解をしているのだと思います。
つまり、一般的には「ポイントが正しくて、パーセントは誤り」ではなく「どちらを使ってもよい」でいいと思います。