「フェス」は音楽のお祭り
フェスという言葉の由来は、festival(英語)やfesta(イタリア語)です。両方とも意味は「お祭り」。
音楽イベントで使われるようになったのは、ロックのお祭り「ロックフェス」が最初だと思います。複数のロックバンドが一同に集まり、長時間かけて野外でイベントをやるやつです。このロックイベント「ロックフェス」のロックが外れて「フェス」が一人立ちしました。
日本において「フェス」は、複数の音楽アーティストが集まって行われる音楽イベントを指します。
また、先ほども書きましたが「フェス」はお祭りという意味であることから、音楽イベント以外でもよく使われています。肉のお祭り「肉フェス」、ラーメンのイベント「ラーメンフェス」など。(食べ物がかりですね…)
「ライブ」は生演奏のこと
ライブという言葉の意味は、今リアルタイムで行われていることを指します。テレビの中継などで画面の片隅に「LIVE」とか「LIVE中継」というテロップが出ていることがありませんか?これは「生中継」という意味です。
音楽イベントにおいても、使われ方の意味は同じで「生演奏」である場合に使います。今はあまり混同されることは少ないですが、録音したレコード(=CD)を流すコンサートや、映画のように映像を流すイベントがあり、これらと明確に差別化するために「ライブ」という言葉が使われるようになりました。
現在「ライブ」といえば、大きすぎない比較的こじんまりとしたスペースで開催される演奏会を指す場合が多いです。
「コンサート」は正に演奏会のこと!
コンサートの意味は直球で、「演奏会」です。演奏会という言葉を使うと急に格式が上がりませんか?オーケストラの演奏や、巨大なホールを使った一流アーティストの演奏会がイメージされます。
逆に言えばカジュアルな印象がないですよね。そういう意味で若い世代などは「ライブ」という言葉を使うのかもしれません。
「リサイタル」は単独コンサートのこと
単独コンサートということは、本当は誤用なんです。本来、コンサートには「複数の演奏者による演奏会」という意味があり、相反する意味の「単独」という言葉が付くのはおかしいです。(今回はわかりやすく説明するために使ってみました)
某マンガのガキ大将が公園の土管の上で歌うアレのイメージです。一人のアーティスト(?)が行う音楽イベントです。