「独壇場(どくだんじょう)」「独擅場(どくせんじょう)」違いは?正しい意味と使い方

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例えば、サッカーの試合でA選手が一人で何点も決めてしまうような試合の場合「この試合はA選手の独壇場」とか表現されます。

このように独壇場とは、一人の人が思いのままに振舞える状況状態のことを表します。読み方は「どくだんじょう」です。稀に土壇場(どたんば)と混同して「どくだんば」と読む人がいます。

そして、この独壇場という言葉、実は昔は存在しない言葉でした。元々この意味の言葉は「独擅場(どくせんじょう)」でした。ぱっと見、全く同じ漢字に見えますが微妙に違います。よく見ると「」「」で偏が違います。手偏と土偏ですね。
この独擅場という言葉に対する誤記だった独壇場がいつの間にか市民権を得てしまい、読み方すらも変わってしみました。

壇の字には「一段高くなった場所」の意味があります。また擅の字には「自分の思いのままにする」という意味があります。
という訳で、意味は「独擅場」も「独壇場」も同じです。

そして今でもこの二つの言葉は生きています

このサイトでは、いろいろな言葉の誤記・誤用・誤読についても取り上げています。この取り上げている中からも、近い将来誤ったほうが市民権を得て、主流になるものが出てくるかもしれませんね。

 

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