「世界遺産」「文化遺産」「自然遺産」違いは?曖昧な知識がスッキリ!

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ユネスコが中心となって登録している「世界遺産」。ほぼ毎年のように日本の遺産も登録されてきています。ニュースの内容を聞いていると「世界遺産」のほかに「文化遺産」や「自然遺産」なんて言葉も時折出てきます。似た言葉で似たイメージでいるのですが、違いは何なんでしょうか。

 

「世界遺産」とは

世界遺産はユネスコによる「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づき、全世界を対象に教諭すべき普遍的な価値があるものを世界遺産として登録しています。

その世界遺産に登録するためには、どうすればいいのでしょうか。
世界遺産への登録するためには、まず各国単位で自国の候補を上げます。それをユネスコ関連組織が評価を行い、残った候補が世界遺産員会で審議されます。これらを通過したものが世界遺産として正式登録されます。

 

「文化遺産」「自然遺産」とは?

「文化遺産」「自然遺産」とは、世界遺産の分類のことです。

文化遺産は、歴史的に重要な建造物や遺跡などが対象です。日本で文化遺産に登録されているものには、法隆寺や白川郷、富岡製糸場などがあります。

自然遺産は、生態系や自然景観などの世界的に価値のあるものを対象にします。日本の自然遺産でいえば、屋久島や白神山地などが登録されています。

また、自然遺産と文化遺産の両方の価値を持つ遺産については「複合遺産」と呼称されます。