社会人なって覚えた言葉の一つに「先般」があります。それまでは発することはもちろん、見る事すらなかった単語です。「先日」と似た意味で理解しているのですが、違いは何なのでしょうか。調べてみて分かった、微妙に違う使い分け方も解説します。
「先般」「先日」の意味
「先般」の意味は「先」と「般」の組みあわせで「ちょっと前の出来事、曲面」という意味を持っています。
ちょっと前というを具体的にいうと、昨日より前~近い過去(大体数か月程度の過去)の範囲を指します。昨日に対して先般といっても間違えではないのですが、一般的に昨日という明確な過去の場合に使うことは少ないです。
また「先日」の意味は、「ちょっと前に日」です。ちょっと前については先般と同じ意味です。
「先般」「先日」の違いと使い分けは?
意味の解説であったように、2つの言葉の時間軸は同じところを指しています。「ちょっと前」ですね。違いは、ちょっと前の何を指しているかです。
「先日」が明確に「日」をさしています。
「先般」は「出来事・局面」を指しています。
先般は「ちょっと前の出来事」
先日は「ちょっと前に日」
です。
使い分け方ですが、文章にする場合にその後に続く内容が日付に重点を置く内容なのか、出来事に重点を置く内容なのかで使い方が変わってきます。
例えば
「先日は弊社の来ていただきありがとうごいました。」
「先般の会議で決定した事項」
です。
前者は日付に重点をおいた内容。
後者は会議という出来事に重点を置いた内容です。