あなたは「世論」という単語を何て読みますか?せろん?よろん?
テレビの報道なんかを聞いていると「よろん」って言っていた記憶もあるのですが…それぞれの意味・違いを調べてみました。


せろん?よろん?世論調査してみました!
一般的にみんながどっちで読んでいるのかアンケートした結果がネット上には、ちらほら見受けられます。その世論調査の結果は、
・よろん:7~8割
・せろん:2~3割
どの世論調査結果をみても「よろん」よ読む人のほうが多い結果となっています。
その根拠については
・ニュースで「よろん」と読んていたから。
・学校で「せろん」と習ったから。
・学校で「よろん」と習ったから。
等、どちらの意見にもそれなりの根拠があります。
ちなみに辞書で調べてみると
【世論(よろん)】
ある社会集団の中で、成員一般に関する問題についてある程度の意見の一致を経て表明され,多数がそれを標準的と認めている顕在的意見。
【世論(せろん)】
特定の大きな社会集団、公衆がもっているある論争的な問題についての意見,態度,判断などの一般的傾向。
どちらの読み方も、同じような意味で差はないですね。
「せろん」「よろん」読み方の由来と違い
この言葉の由来をひも解くと、2種類の読み方ふがある理由と違いが見えてきます。
昭和の前半までは「輿論(よろん)」という言葉が存在してましたが、昭和21年に交付された常用漢字に「輿」が入っていませんでした。そこで代用する感じとして「世」が当てられました。なので「輿論(よろん)」の代わりの文字なので「世論(世論)」という意見があります。
また、「輿」のかわりに「世」が当てられたのは事実であるが、「世」の音読みは「せ」、訓読みは「よ」である。なので「世論(せろん)」と読むのが正しい。とおう意見があります。
という訳で、昭和21年の常用漢字に「輿」がなかったことが、意見が割れる原因となっています。で、現在においては、一般的にはどちらの読み方でも問題ない、正しいとされています。
ここからは個人的な見解ですが、世の中的に「世論(よろん)」と「世論(せろん)」は以下のように使い分けられているように思います。
【世論(よろん)】より公的に、多くの世間一般が持っている意見。
【世論(せろん)】俗な情報や噂要素が強いが持っている意見。
いかだですか?


今は「よろん」も「せろん」も正しいでよいんだ!